天龍八部2
2005年 03月 30日
天龍八部読み終わりました。
いつもの金庸らしく、”自称”英雄だの好漢だの君子だの言ってるロクでもない人達が、ロクでもない事をする話です。読み終えてみて、この物語のテーマを考えてみるに、全ては因果の流れの中に・・って事だったのかな、と。民族の対立もそうだし、登場人物全てが自分の意思とは関係なく因果の流れの中で彷徨ったりあがいたり、そして最終的にそれを断ち切れた者、断ち切れなかった者がどうなって行くのか、という物語でした。
物語の構成としては、水滸伝の様な感じで、複数の主人公の視点から物語を追っていくのだけれど、そのせいか登場人物が無駄に多い様な気がします。確認しながら読まないと、この人誰だっけ?ってのが一杯出てくる。その他気になった所と言えば、射雕英雄伝三部作より後に書かれたせいか、絶技が荒唐無稽過ぎて、多少ついていけない所がありました。倚天屠龍記もそうだったけど、本を読むだけでろくに修行もしてないのにいきなり強くなったりされるとちょっと興醒めかな、と。あと、内力を剣気にして飛ばすとか、そっち系の技が多すぎ。かめはめ波登場以降のドラゴンボールみたいになっちゃってるな。
あと、内容がどんどんドロドロしてきますね・・・これから先の作品が不安です!
主人公達
段誉 漢民族だけど一応大理国の代表
鼻の下伸ばしすぎの第一主人公。関わり合いになった妙齢の女性には全て惚れそうな勢い。凌波微歩と北冥神功のおかげで度々危機を脱するのはいいんだけど、六脈神剣覚えてから、ろくに修行もしてないのにとんでもなく強くなってるのが納得行かないなー。少しは練習しなさい!
蕭峰 遼代表
俺の中のイメージでは、ラオウの強さとケンシロウの哀しみを持つ男。よって最強。この作品で唯一の好漢らしい好漢。運良く凄い内功を手に入れたりしがちな金庸作品の主人公連中の中で、ラッキーどころかアンラッキーの連続で、強いのに報われない悲しい人なんだけど、そこがまた水滸伝的で俺は好きかな。
慕容復 燕代表
前半は名前ばかりでちっとも登場しない上、登場してからは楊康さんの生まれ変わりと思わせるようなヘタレぶりで人気急下降。最終的に家臣連中も見放されてしまってあんな結末を迎えるのも自業自得という事で仕方ないね。絶技・斗転星移は、張無忌の乾坤大挪移に似てるけど、本人の内力がしょぼ過ぎてイマイチ威力を発揮できず。みんな手から気飛ばしちゃってるからちょっと地味だしね・・・
虚竹 宋代表
蕭峰の運気まで吸い取っちゃったかの様なラッキーぶり。最初出てきた時は、どうせ端役の坊主だろうと思ってたのに、みるみる間に大英雄ですか。コイツも口ばっかで、酒と女に弱いんだけど、優しいし、段譽がもっと酷いせいか、イマイチ憎めない。
その他の人々
段正淳とその愛人連中
この物語で起こる悲劇の八割はコイツのせいだな。
四大悪人
南海鰐神が実はいい味出してて、そんなに悪い事してないんだよな。最後あんな風になっちゃって残念。葉二娘はいきなり最期迎えるし、雲中鶴もぞんざいな扱いだし、段延慶は強かったけど、他にもっと極悪人いたからイマイチ目立たなかったかも。虚竹助けたりしてるしね。
慕容家四家臣
南海鰐神と同じく、何かと目立っていた包不同があんな事に・・・そりゃみんな怒るよな。
丁春秋
コイツもイマイチ弱かったなー。
いつもの金庸らしく、”自称”英雄だの好漢だの君子だの言ってるロクでもない人達が、ロクでもない事をする話です。読み終えてみて、この物語のテーマを考えてみるに、全ては因果の流れの中に・・って事だったのかな、と。民族の対立もそうだし、登場人物全てが自分の意思とは関係なく因果の流れの中で彷徨ったりあがいたり、そして最終的にそれを断ち切れた者、断ち切れなかった者がどうなって行くのか、という物語でした。
物語の構成としては、水滸伝の様な感じで、複数の主人公の視点から物語を追っていくのだけれど、そのせいか登場人物が無駄に多い様な気がします。確認しながら読まないと、この人誰だっけ?ってのが一杯出てくる。その他気になった所と言えば、射雕英雄伝三部作より後に書かれたせいか、絶技が荒唐無稽過ぎて、多少ついていけない所がありました。倚天屠龍記もそうだったけど、本を読むだけでろくに修行もしてないのにいきなり強くなったりされるとちょっと興醒めかな、と。あと、内力を剣気にして飛ばすとか、そっち系の技が多すぎ。かめはめ波登場以降のドラゴンボールみたいになっちゃってるな。
あと、内容がどんどんドロドロしてきますね・・・これから先の作品が不安です!
主人公達
段誉 漢民族だけど一応大理国の代表
鼻の下伸ばしすぎの第一主人公。関わり合いになった妙齢の女性には全て惚れそうな勢い。凌波微歩と北冥神功のおかげで度々危機を脱するのはいいんだけど、六脈神剣覚えてから、ろくに修行もしてないのにとんでもなく強くなってるのが納得行かないなー。少しは練習しなさい!
蕭峰 遼代表
俺の中のイメージでは、ラオウの強さとケンシロウの哀しみを持つ男。よって最強。この作品で唯一の好漢らしい好漢。運良く凄い内功を手に入れたりしがちな金庸作品の主人公連中の中で、ラッキーどころかアンラッキーの連続で、強いのに報われない悲しい人なんだけど、そこがまた水滸伝的で俺は好きかな。
慕容復 燕代表
前半は名前ばかりでちっとも登場しない上、登場してからは楊康さんの生まれ変わりと思わせるようなヘタレぶりで人気急下降。最終的に家臣連中も見放されてしまってあんな結末を迎えるのも自業自得という事で仕方ないね。絶技・斗転星移は、張無忌の乾坤大挪移に似てるけど、本人の内力がしょぼ過ぎてイマイチ威力を発揮できず。みんな手から気飛ばしちゃってるからちょっと地味だしね・・・
虚竹 宋代表
蕭峰の運気まで吸い取っちゃったかの様なラッキーぶり。最初出てきた時は、どうせ端役の坊主だろうと思ってたのに、みるみる間に大英雄ですか。コイツも口ばっかで、酒と女に弱いんだけど、優しいし、段譽がもっと酷いせいか、イマイチ憎めない。
その他の人々
段正淳とその愛人連中
この物語で起こる悲劇の八割はコイツのせいだな。
四大悪人
南海鰐神が実はいい味出してて、そんなに悪い事してないんだよな。最後あんな風になっちゃって残念。葉二娘はいきなり最期迎えるし、雲中鶴もぞんざいな扱いだし、段延慶は強かったけど、他にもっと極悪人いたからイマイチ目立たなかったかも。虚竹助けたりしてるしね。
慕容家四家臣
南海鰐神と同じく、何かと目立っていた包不同があんな事に・・・そりゃみんな怒るよな。
丁春秋
コイツもイマイチ弱かったなー。
by morozou2004
| 2005-03-30 21:00
| 武侠モノ