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ダイエット日記だったんじゃ・・・?


by morozou2004
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射雕英雄伝2

四日間かけて全42話見終えました。全21時間ですから、一日平均5時間15分ですか。そりゃー脳みそも疲れ切る訳だ・・・

そう言えば、この物語の時代背景と言えば、宋が金にやられてる所で、水滸伝の後、クルセイダーキングスの時代のちょっと前という絶妙な所で、この西暦1100年前後というのが、今俺の周囲でブームなのかな、という感じがしないでもないですね!


以下ネタバレですので、もしまだ未見の方がいらっしゃいましたら気をつけて下さい。

全体の感想としては、前半の5巻くらいまではテンションも高く、夢中で見続ける事が出来ましたが、それ以降は、細切れに話が進み、ポツポツと見所がある感じでした。特に、郭靖の結婚問題の辺から、それまで朴訥な人柄で割りと好感度も高かった郭靖の行動に疑問が出てきたり、黄蓉の意地悪さなど、倫理観の違いとも言える部分で引っかかりを感じました。それから、やはり後半は、時間が足りなかったのか予算が足りなかったのか、はたまたその両方なのか、話の展開が唐突過ぎる部分があった様に思います。最終話の唐突な終了ぶりには、とても最終話とは思えないような終わり方で、驚きました。まあ、香港映画程では無いのですけれども。その他の部分については、キャストも良く、音楽も映像も綺麗でしたし、非常に楽しかったです。アクションに関しては、映像の使いまわしや、細切れな感もありますが、映画とは予算が違う事を考えれば仕方の無い事かもしれません。これ以上を求めるのであれば、やはり原作を読むしか無いのではないかという結論になります。


各人物についての雑感。

郭靖

結局何がしたかったのか良く解らない人。結婚問題の際、黄蓉に対する不誠実な対応が目立ったせいで、後半は楊康とどっこいの駄目な人に。モンゴルで将軍をしていた時の丐幇の長老連中に対する仕打ちといい、君子の行いとは思えない。武芸の腕前の方は、主人公ならではの棚から牡丹餅式ドーピング(馬金玉の指導、蛇の血、九陰真経)で内巧を飛躍的に増加され、外功の方はジェベに弓術、江南七怪に武芸全般、洪七公に掌法、周伯通に拳法と九陰真経を教わり、最終的には五絶級の強さになっているはずなのだけれど、今シリーズでは余り強く見えないのが悲しい所。原作ではどうなんだろうか?


黄蓉

周迅が可愛いですな!でも行動が打算的過ぎて恐ろしいといいますか、欧陽さん家の方々に対する仕打ちは、相手が悪人である事を差し引いても悪鬼羅刹の所業だった様に思います。一途でいい娘だと思うんですけれどもねえ。


楊康

最初っから最後まで良い所無し。楊康の修行の描写が殆ど無いので、気付いたら武芸の腕を上げていてびっくりさせられる事多し。最終的な強さは、全真七子位にはなったのだろうか?考えれば考える程半端モノで、才子気取りの小才子、やる事なす事大失敗で、犠牲者ばかりを増やすのが大得意。更には死に際までが半端だった。穆念慈に対する愛情だけは本物だったのが救いか。


穆念慈

最初は美人でいい娘に見えたが、最終的には楊康のストーカー。更に、精神不安定過ぎて、楊康に会って喜んだと思えば、楊康の言葉に一々反応し、すぐ自殺とか言い出す始末で、お茶の間を恐怖のドン底に叩き落す様な存在だったのでは。とりあえず息子に期待という事で・・・


洪七公

コミカルな癖に正義の味方だし、北丐以外に九指神丐というイカス渾名もあるし、降龍十八掌だし、乞食党党首であり、ゴミ漁りのライバル野犬を追い払う犬打ち棒法だし、放浪癖あるし、食いしん坊という欠点あるし、何より出番多いし「好き好き☆洪七公」です。

黄薬師

多分、大人げの無い人物ばかりのこの物語の中でも、最も大人げの無い人(周伯通除く)。やる事なす事無茶苦茶で意地ッ張り。やはり娘の色恋沙汰があるからなのだろうか。そういう意味では世の中のお父さんの共感を呼ぶかもしれない。強さが段違い過ぎて主役やその他を食っちゃってるのが、良くも悪くも・・・

欧陽鋒

欧陽鋒ってこんな男だったのか?!悪役の割には憎めないというか、結構賢いはずなのに、黄蓉だけならともかく、郭靖にまで騙されてるし、結構間抜けな所が素敵と言えば素敵。郭靖に飯作ってあげる所なんか、最早笑うしか無かった。武芸の方はこれまた段違いで、欧陽鋒一人で金でも宋でもホラズム王国でも落とせるんじゃないの・・・?なんか最後発狂してたけど、神雕侠侶では復活するんだろうか。うーむ、続きが気になるぞ。


一灯大師

出番少なすぎるし、変に人格者だし、あんまり魅力を感じなかったな・・・でも丞相だの水軍都督だの、配下まで引き連れて坊主になってるのがスゲエと思った。

周伯通

武林のリーサルウエポン。性格がガキ過ぎてウザイのに、その強さ故に余り他人が逆らえないという恐ろしさ。しかも、そこまで酷いかと言うとあんまり害が無いからなー。正直、あんまり好きなキャラでは無いんだけれど、瑛姑とのエピソードは悪くも無かったな。

裘千仞と裘千丈

当初、偽者という事で、別に弱くても気にならなかった鉄掌水上漂。本物登場後、郭靖と黄蓉を退ける辺りまでは強かったのに、後半のグダグダ感は酷い。崋山論剣に出る資格は無かったな・・・客観的に見て、全真七子よりちょい上、梅超風より弱いくらいか?


全真七子

誰が何と言おうと俺は鉄脚仙こと玉陽子こと王処一さんを応援したい!カッコイイもん!洪七公にはカスと呼ばれ、欧陽鋒には雑魚と呼ばれ、黄薬師には天コウ北斗陣を破られ、それでも頑張る全真七子。つーか他が強すぎるんだろ、他が。丘処機が長春子と呼ばれてた頃はイマイチピンと来なかったんだけど、長春真人と言えば歴史上でも有名人じゃん!いいのか、あんな短気な人にしちゃって。チンギス・ハーンに善行を施せとか言う癖に、自分は喧嘩しまくりの殺しまくりじゃないですか。善行どころか、他人巻き込んでみんな不幸のドン底ですよ。諸悪の根源じゃないですか。丘処機がちゃんと完顔洪烈にトドメを刺して置けば、こんな悲惨な事にはならなかったのになあ。馬金玉さんと王処一さんと3人は、見所もあってよかったね。他は本当にどうしようも無かった。続編での尹志平の活躍に期待するしか無いですね!(色んな意味で)


江南七怪

焦木大師の弟子。七人揃って一人前である全真七子の丘処機一人に対して、七人でかかって勝てない程度の実力の持ち主達。陳玄風戦で見せた、それぞれの武器を合体させて柯鎮惡を飛ばすという荒技はカッコ良かった物の、それ以降は余り良い所は無かった。けれども、それぞれキャラが立っていて、最初は賭けの為だけに郭靖を探し、ぶったり殺そうとしたりもしたけれど、段々郭靖に対する愛情が深くなって行くのが、凄く人間味に溢れて居て良かった。それだけに、あんな形の最後だったのは悲しい。それにしても、物語が進むにつれて、韓小榮が見事に老けて行ったのは凄かった。それと、朱聰は恵俊彰に似ていると思いました。

桃花島の風さん達

多分、五絶の弟子でも最強なんじゃないの、この一門。陳玄風は梅超風より強かったみたいだし、曲霊風は弟子の中で一番才能があるとか言われてた様な気もするし、陸乗風は梅よりは弱いけど、足動かなくても楊康なんか問題にならない程の強さだったし。そして何より梅超風。美人だし強いし薄気味悪いし、それでいてちょっと郭靖助けたりもしてるし、かなりのナイスキャラ。残念ながらああいう終わり方だったけれども、師匠想いの素敵な娘さんだった。もうちょい出番が多くてアクションシーンに見応えがあれば良かったんだけれども・・・


梁子翁・霊智上人・侯通海・沙通天・彭連虎

物語の最初の方で、彭連虎が楊康の敵に飛び掛り、それを道士が迎撃し、彭連虎が挨拶をしてその場が丸く収まるという図式があったので、結構期待してたんだけど、後半は突然お笑い担当になっててがっかりした。他の四人も同様で、強さを見せた所と言えば、霊智上人が毒沙掌で王処一に手傷を負わせたくらいか?崋山論剣では丘処機一人に四人がかりでも勝てないし、江南七怪より弱いんじゃないの?!多分原作ではもっと活躍してるんだろうなあ。


欧陽克

なんか最初っから最後まで、あんまり憎めない。確かにやってる事は最悪で、人攫いで女好きなんだけど、黄蓉に対してはいい奴だったし、無人島の辺りでは、あそこまで酷い目にあわなくても良かった気もする。郭靖のライバルとしては、楊康よりこっちの方が頑張ってた気がするし、あんな最後だったのは結構気の毒だと思った。

完顔洪烈

腰は低いが腹黒い上、人の妻を攫うロクデナシ。しかし、家族に対する愛情は深かったし、自分勝手だったけれども、英雄の一人には間違い無かったと思う。最後も結構凄味を見せて散っていったし、多分一番悪役らしい悪役だったんじゃないかな。


楊鉄心夫妻

個人的には、このお話の中で最も感動した場面がこの夫妻の最後でした。楊鉄心の武芸の腕前は、丘処機よりちょっと弱いだけかと思ってたんだけど、最終的には穆念慈以下という事で、取るに足らない腕前だった様子でしたが、やはり侠客とは腕前では無く義侠心であるという事で、立派な人物だったようです。1話を見て、なんかスケベそうとか不謹慎な事を考えていたのは内緒なんですけどね。ま、孫に期待という事で・・・


郭嘯天夫妻

すぐ死んじゃったしなー、父さん。二本の戟を持ってたんだけど、郭盛の子孫というなら方天画戟持ってて欲しかったな。母さんに関しては、郭靖の結婚問題に絡んで最終的にはあんな結果になってしまったと思うんだけど、ホント、郭靖が優柔不断なせいで、三人の女性が不幸になってるな。可愛そうに。ところでチンギス・ハーンは完顔洪烈みたいに仇という事にはならんかったんでしょうか。


チンギス・ハーン一家と四駿四狗とジャムカとオン・ハーン

個人的にはモンゴル編は無くてもいいと思っている位なので、彼らについて特筆する所は無いなあ、と。この辺のメンツは蒼き狼と白き牝鹿~元朝秘史~で楽しみたい。あ、でもジェベはカッコ良かったね。コジンがプリンセステンコーに似てるとかいう不届き者もおるようですが、化粧が濃いだけであんなババアと同列にするのはいくらなんでもコジンに悪いよ!似てない事も無いけど!


焦木大師

「乱戦の中で、もうやめてくれ!って叫んだ人は死ぬ法則」を作った人。
初登場の時、一瞬でもコイツを一灯大師と勘違いした自分が恥ずかしい!
by morozou2004 | 2005-03-09 16:09 | 武侠モノ